即興演劇に子どもら挑戦 新居浜で講習会
台本や設定がなく、その場で出てきた意見を受け入れ合ってシーンをつくっていくインプロ(即興演劇)のワークショップが5日、愛媛県新居浜市坂井町2丁目のあかがねミュージアムであり、子どもたちが自由な発想で劇を展開させていった。
創作を楽しむ機会を設けようと、NPO法人シアターネットワークえひめ(松山市)が小中高校生を対象に実施。演劇教育を専門とする東京学芸大の高尾隆准教授(41)が講師を務めた。
5日の小学生の部には県内の22人が参加。ロボット役2人を操縦者役が「操作」する遊びなど、前半はさまざまなゲームを通じて緊張をほぐしていった。
後半は、ぬいぐるみを使った人形劇にチャレンジした。高尾准教授がぬいぐるみを手に、「パンダはどこから来たの?」「これからどこに行こうか」などと質問。子どもたちからは「やるせなくて動物園から逃げた」「新宿に行く」といった独創的なアイデアが飛び出し、それを基に、物語が紡がれていった。